Case2 手荒れがひどい
先週から手が荒れてきて昨日から手を洗うのもつらくなってきました。関節の部分から出血もあります。ハンドクリームを使っていますが良くならないので薬が欲しいです。
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☑症状・・・先週から手荒れ。関節からの出血あり
☑使用者・・・30~40代の女性
☑特記事項・・・服用薬・持病・アレルギーなし
☑その他・・・ハンドクリーム使用中(夜のみ)
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選んだ薬
○ワセリン
○メディクイックPro軟膏
○リンデロンVs軟膏
手荒れに使う薬
手荒れの薬には次の選択肢があります。
☑軽度~中程度の症状・・・・手荒れ特化薬
⇒1本で済むためお客様に推奨しやすい☑中程度~重度の症状・・・・保湿剤or手荒れ特化薬+ステロイド
⇒保湿剤はワセリンorプロペト(中程度で出血なく使用感重視ならヘパリン類似物質も)
⇒手の炎症やかゆみ等を強く抑えるためステロイドを追加
⇒ステロイドが嫌な人は非ステロイド⇒動画(2)「手荒れの薬」参照
そして軽度~重度の判断ですが、次の場合は中等度以上と考えステロイドor受診を考えましょう。
☑かゆみ・炎症・痛みが強い
☑日常生活に支障が出る
今回のケースで言うと「洗い物がつらい」と言う事なので2つめの「日常生活に著しく支障をきたす」に該当すると考えてステロイドor受診を考えてください。
ステロイドの選び方と使い方
手荒れに使うステロイドは強さで言えば【中程度以上のステロイド】が推奨されます。
強めのステロイドでしっかり早めに治す事がポイントです。
使う回数は1~2回。逆に回数を多くしても有効性は変らない事が報告されていますので1日1~2回で十分である事を伝えてください。
※どうしてもステロイドを拒む方にはメンソレータムADクリームやユースキンアイと言った、かゆみ止めや血流改善等を配合した薬から選んでください。
薬の接客例
すでにハンドクリームを使っても変化がみられないとのことで、ご不安もあるかと思います。
ハンドクリームでも落ち着かない場合は、医薬品の保湿剤や手荒れに伴う不快感を和らげるタイプのお薬を併用するとケアしやすくなります。
まず保湿ですが、出血があるとのことでしたので患部を保護する目的でワセリンが選ばれることが多いです。多少べたつきはありますが、外からの刺激を防ぐ「手袋」のような役割が期待できます。
保湿とあわせて使う選択肢として、メディクイックPro軟膏やリンデロンVs軟膏があります。いわゆるステロイドの薬で、かゆみや赤みなどの炎症による不快感を落ち着かせたいときに使われることが多いお薬です。
手は日常的に刺激を受けやすいため、つらいときは早めにケアを意識するのが大切です。なお、リンデロンVs軟膏は1週間を超えて続けて使わない決まりがありますので、使用期間が気になる場合はメディクイックPro軟膏が良いかもしれません。
使い方の目安としてワセリンは1日2~3回、朝・入浴後・就寝前に使うと保護しやすいです。
ステロイド外用薬(メディクイックPro/リンデロンVs )は通常1日2回、朝と夜に少量を気になる部分へ。状態が落ち着いてきたら回数を減らす方法が一般的です。
併用する場合はワセリンを手全体に薄く広げ、その上から、ステロイド外用薬を気になる部分にだけのせる。この順番のほうがピンポイントでステロイドを塗りやすくなります。
ステロイド外用薬を使用すると、数日~1週間ほどで状態に変化が出る方もいらっしゃいます。
もし1週間ほど続けても変化が少ない、または赤み・腫れ・痛みが強くなる場合は、医療機関で相談してみてください。
※この時に既に手荒れの症状がかなりひどい場合はリンデロンVS軟膏(市販薬で一番強いステロイド+低刺激の軟膏タイプ)を選び、3日経っても改善がない時は受診としてください。