Case3 食欲不振がある
このところ何だか食欲がなくて、少し脂っこいものを食べただけで胃もたれします。薬は高血圧の薬を飲んでいます。緑内障の目薬も使っています。
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☑症状・・・近頃食欲不振と胃もたれ
☑使用者・・・60~70代の男性
☑特記事項・・・高血圧・緑内障の持病
☑車の運転・・・あり
☑その他・・・なし
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薬の選び方
食欲不振と胃もたれがある際には次の成分を考えましょう。
Point
・健胃薬+消化酵素に強い薬を選ぶ
・ロートエキス非配合の薬を選ぶ
⇒動画(4)「胃もたれとムカつきの選び方」参照
胃を元気にする健胃薬と食べ物の消化を助ける消化酵素に優れた薬を選ぶことで、食欲不振・胃もたれの症状を改善します。
またロートエキスは胃腸の働きを抑制する作用があるため、食欲不振と胃もたれの症状には適していません。今回は緑内障の持病もあるため、抗コリン作用があるロートエキスはなおさら避ける必要があります。
では、胃もたれや食欲不振の選択肢となる薬としては以下を参考にしてください。
- 健胃薬が強い……スクラート胃腸薬s、第一三共胃腸薬s、太田胃散
- 消化酵素に強い……パンシロンアクティブ55、太田胃散A錠剤
特に食べすぎたわけでもないのに食欲不振がある方は健胃薬優位な薬を。脂っこいものを食べた後に胃もたれを感じやすい方は消化酵素優位な薬を選んでみてください。
胃薬と高血圧の関係
胃薬の中に直接的に血圧を上げる薬はありません。ただし、炭酸水素ナトリウムはその名のとおりナトリウムを含んでいるため、塩分摂取量に影響を与えます。
例えば太田胃散は1日あたり約1.3gの塩分を摂取するのと同等になるため、短期使用であればそれほど気にする必要はありませんが、長期使用には十分注意しましょう。
薬の紹介例
食欲がなく胃もたれするとのことですので、候補としては第一三共胃腸薬sや太田胃散Sがあります。
どちらも、胃の働きを助ける健胃成分と食べ物の消化を助ける消化酵素が含まれており、胃もたれ・食欲不振・消化不良などに使える胃腸薬です。また、どちらも緑内障の方が注意したいロートエキスが入っていないタイプですので、持病がある方でも比較的選びやすい薬です。
ただし、太田胃散Sには炭酸水素ナトリウムが含まれています。短期間の使用であれば過度に気にする必要はありませんが、塩分を控えるよう指導されている方や血圧が気になる方には、ナトリウムを含まない第一三共胃腸薬sのほうがお勧めしやすいです。
第一三共胃腸薬sは食後に1日3回、太田胃散Sは食後または食間に1日3回服用します。
1〜2週間ほど服用しても改善が見られない場合や症状が悪化する場合は、市販薬だけで様子を見ずに、医療機関にご相談ください。